親子で住宅資金を借りる方法

ペアローンとリレーローンについて

住宅を購入したいけど、「年齢が高いため、長期のローンが契約できない」、「自分の年収だけでは必要な金額が借りられないかもしれない」などの不安をお持ちの方からご相談を受けることがあります。このような場合のペアローン型とリレーローン型のご説明を致します。

 

 

 

<ペアローン型>

ペアローン型は、一つの住宅を購入するために親子二人で借入金額を分担し、別々に契約する方法です。借入時から二人が同時に返済を開始します。

購入した物件は共有名義となりますが、頭金の出資分と住宅ローンの借り入れ分によって持ち分割合が決まり、相互に連帯保証人になることが条件です。

それぞれが住宅ローン控除制度を利用できるので、年末時点での借入残高(持分割合)の一定割合分を所得税から10年間控除し、世帯単位の税金負担を減らすことができます。

 尚、ペアローン型では、2つのローン契約を組むため、登記費用の諸費用や書類手続きの手間が

倍にかかってしまう点には注意が必要です。

 

 

 

<リレーローン型>

リレーローン型、契約者である親が後継者である子を指名し、住宅ローンの返済期間をずらして二人で返済する方法です。最初に契約者である親が80歳になるまで返済し、後継者である子が残りの返済額を引き継ぎます。

 契約時点の、契約者(親)の年齢にかかわらず、後継者(子)の年齢のよって返済期間が決定するので、親の年齢が高く長期間の住宅ローンが組めない方でも返済期間を延ばし、毎月の返済額の負担を抑えつつ、希望の融資を受ける可能性が高められます。

 尚、リレーローン型の利用には、連帯債務者となる後継者(子)が条件に該当することが必要なので、事前によく確認してください。