<住宅ローンの基礎知識>
住いの購入の際は、低金利で長期間の返済が可能な住宅ローンを組むのが一般的です。
物件選びと同じぐらい大切な住宅ローンですが、金利条件やいくら借りられるかなど金融機関によって様々で、はじめての住まい選びで分からない事も多いと思います。
まずは、住宅ローンの基本的な知識を知って、賢くマイホームを購入しましょう。
〈住宅ローンの基本〉
住宅ローンとは、住宅の購入や土地を取得し新築などの目的のために、土地と家屋を担保にして銀行などの金融機関から資金を借りるローンです。
金融機関によっても異なりますが、主な条件は
(融資対象者):融資実行時の年齢が満20歳以上70歳未満。完済時満80歳以内の個人
前年度税込年収100万円以上
団体信用生命保険に加入できる
(借入額) :50万円以上1億円以内(10万円単位)
(返済期間) :1年~35年以内
その他に、金利や返済方法など様々な条件が金融機関によって決められています。
〈金利の種類〉
住宅ローンの金利は大きく分けて3のタイプがあり、それぞれの特性によってメリット・デメリットがあります。
(固定金利型) :借り入れた時の金利が返済期間中を通して適応されるタイプ
メリット :借入時に返済額が確定しているので、計画が立てやすい。
:市場金利の上昇リスクを抑えることができる。
デメリット :返済期間中に市場金利が低下しても返済額が変わらない。
(固定期間選択型):3年.5年.10年など一定期間に固定金利が適応になるタイプ
メリット :固定期間中の返済額が確定できる
:期間再選択時、市場金利が低下すると、返済額が減少する。
デメリット :期間再選択時、市場金利が上昇すると、返済額が増加する
(変動金利型) :金融情勢の変化に伴い、返済期間中に適用される金利が4月と10月に見直されるタイプ
メリット :金利の低さ。固定金利と比較しても金利の差は大きい
:借入後に市場金利が低下すると、返済額が減少する。
デメリット :返済期間中に市場金利が上昇すると返済額が上昇する。
返済額が確定しないため計画が立てにくい。
〈融資機関の種類〉
住宅ローンは、銀行だけが取り扱っていると思われがちですが、銀行以外の借入先から融資を受けることも出来ます。
(銀行融資) :都市銀行・地方銀行・信用金庫等のローンで
借入条件はそれぞれの金融機関で決められている。
(住宅金融支援機構) :民間の金融機関と提携し、全期間固定金利型の
「フラット35」を提供する公的機関。
(住宅ローン専門会社):金融関連会社や住宅関連会社等が
出資母体となって設立されているノンバンク。
(その他) :JAの組合員向けローン、ろうきん、財形貯蓄住宅融資など、
条件を満たす特定の人向けの住宅ローン。
〈団体信用生命保険について〉
民間金融機関の多くは住宅ローン申込みの際に「団体信用生命保険」の加入を条件としています。住宅ローンの返済途中でローンの契約者が万一お亡くなりになられたり、高度な障害になられた場合に、本人に代わって生命保険会社が住宅ローンの残債を支払うという制度で、残された家族は住宅ローンを返済する必要がなくなります。
保険料は原則住宅ローンの利息に含まれていますので、別途保険料の支払は発生しません。
〈保証会社・保証料について〉
住宅ローンには融資を受ける際の諸費用で多くを占めるのが「保証料」です。住宅ローンを利用する場合、多くの金融機関で「保証委託契約」をすることが条件になっております。
住宅ローンのご契約者が返済不能になった場合、その残額を立て替えて支払ってくれる会社が保証会社です。そのため、住宅ローンの審査を行うのは保証会社で、保証してもらうために保証料を支払う必要があります。
保証料は融資実行時に支払う「一括払い」や金利に上乗せ(金利内包型)して支払う「分割払い」があります。金融機関によっては「保証料なし」という住宅ローンも出てきています。
〈物件購入と住宅ローンの流れ〉
情報収集と物件選び➡住宅ローン事前審査➡購入申し込み➡売買契約・重要事項説明➡住宅ローン本申込・本審査➡住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)の締結➡引渡し前の立会➡融資実行(引渡し・登記)